BLOG

「夢をかなえるゾウ」の読書感想文・レビュー

「夢をかなえるゾウ」の読書感想文・レビュー
この記事の担当
  • 佐々木 智浩 (@sasaki_37career)
  • 株式会社さんななキャリア
  • 代表取締役/中小企業診断士

「夢をかなえるゾウってよく見かけるけど面白いのかな?」

「他の人は夢をかなえるゾウを読んでどう思ったんだろう?」

 

 

おそらくこんな疑問をお持ちの方が、このページをご覧いただいていると思います。

 

 

「夢をかなえるゾウ」有名な本ですね。水野敬也さん著で、シリーズ累計で400万本発行されているらしいです。

 

 

20年前ぐらいに流行った記憶がありますが、私は遅まきながら最近初めて読みました。面白かったので一気読みしました。

 

 

 

 

本作は1作から4作まで発行されており、Amazonのprime readingで1作から3作まで読むことができます。4作目は普通に購入が必要です。

 

 

※prime readingとはプライム会員なら無料で読める電子書籍サービスです。約1,000冊が対象。

 

 

 

 

 

転職を検討しているような人生の転機を迎えている人にもオススメしたいので、今回は読書感想文として書きたいと思います。

 

 

これから読んでみようと思っている人もいると思いますので、詳しい解説は割愛します。

 

 

要約としては、漠然と夢を抱えているものの現状に悶々としている一般人が、ガネーシャという神様からの夢をかなえる課題をクリアしていく、という物語です。

 

 

このガネーシャというのが表紙のイラストにある象ですね。本編ではインド象という設定。

 

 

しかも帯にあるようになぜか関西弁を喋ります。そのおかげかコミカルにテンポよく会話が進むので読みやすく漫画を読んでいる感覚で読み進められます。

 

 

ちなみにこのガネーシャはパチンコユーザーの設定です。朝一からモーニングを狙うほどの好きっぷりです。神様がパチンコですからね、これだけで私は良書認定します(私は遊技機関連の転職エージェントだから)。

 

 

まず、1作目では29の課題が課されます。

 

 

この課題というのが、「夢をかなえるため」の課題なのでさぞ難しい課題かと思いきや、誰でも実践できるものでした。

 

 

誰でも実践できるものの、どれも本質を突いたものでとても大事なものだと思います。

 

 

一部をご紹介しますと、「運が良いと口に出して言う」です。

 

 

ガネーシャはこの課題に対してこう言っています。

 

 

「自分にとってうれしゅうないことが起きても、まず嘘でもええから『運が良い』て思うんや。口に出して言うくらいの勢いがあってもええで。そしたら脳みそが勝手に運がええこと探しはじめる。自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考え出すんや。そうやって自然の法則を学んでいくんや」

 

 

本編では、帰りの電車が事故で遅れたのがラッキーだったと書いています。

 

 

鞄に本を入れておけばそんな時間も読書に使えたり、自転車通勤を試すきっかけにしてみようという発想の転換になったそうです。

 

 

さらにはやってみたらいつもよりイライラせずに過ごせたとのこと。

 

 

そのほかにも、「応募する」なんていう課題もありました。

 

 

ガネーシャはこう言っています。

 

 

「世の中に、どんだけぎょうさんの仕事があると思うてんねん。しかも、その才能を判断する人、どんだけおる思てんねん。確かに、なかなか自分の才能は見出されんかもしれへん。けどな、それでも可能性を感じるところにどんどん応募したらええねん。そこでももし才能認められたら、人生なんてあっちゅう間に変わってまうで」

 

 

私は職業柄、この話はいささか極論に感じる部分もあり、実際に求職者様がこの勢いでおっしゃったら、まずは冷静に話しましょうと言ってしまいそうですが、、、笑

 

 

これは、自分の才能を認めさせることで人生を変えるきっかけにしよう、という意味のようです。

 

 

確かに理にかなっていると思います。人は自分には才能がないと思いがち。もしも応募したことが失敗に終わり、本当に才能がないという現実を目の当たりにしたら凹んでしまいますよね。

 

 

ただ、その気付きを得られることで、新たにその能力を伸ばそうと勉強したリ経験を積んだり、別の道を模索するなど、次のアクションが見えてきます。

 

 

そう考えると、行動しないと何も始まらない、という意味も込められてそうですね。

 

 

また、本書の面白いところは、過去の偉人たちとガネーシャが友人という設定になっていることです。

 

 

友人というより、ガネーシャが偉人たちをプロデュースしたといいますか。

 

 

例えば、万有引力のニュートン。ニュートンに重力のことを教え、リンゴを木から落として気づくように仕向けた、という設定になっています。

 

 

さらになかなか気づかないから3回も落とした、と。

 

 

「誰も冗談なんか言うてへんわ。だいたい、重力のこと教えたったのもワシやがな。あの子全然気いつけへんから、リンゴ落としたったんや。その落としたリンゴにも気いつかなんだから、結局、三回リンゴ落としたったもん。勘の悪い子やったで」

 

 

ニュートンを勘の悪い子と言っています(笑)こんな偉人になんてことを言うのだと思いますが、実際にも勘が悪かったかもしれませんね。

 

 

という感じで、ニュートンを育てたなんていう設定も斬新だったので面白く読むことができました。

 

 

この本は、ガネーシャの課題も、登場する偉人たちも巻末に一覧化されており、読み返すのが簡単な点も良かったです。

 

 

そして、今の自分を何か変えたいと思っている人にはオススメの本です。

 

 

本当は課題を本ブログでも一覧にしようと思いましたが、ネタバレになるのでやめました。ぜひ書店などで手に取って読んでみてください。

 

 

ちなみにTwitterに非公式botアカウントがあったりします。毎日書籍の内容をツイートしてくれるので、読み終えた人には良いかもしれません。

ブログ一覧へ